本日のEMCAセミナーの教材 D.R.Watson "Some Features of the Elicitation of Confessions in Murder Interrogations" 1990 の抄訳を教材配布サイトに掲載しました.
請求されたストーリー (invited story) その他の補助概念を用いて、自白を検討しています.CA, EMのほか、Searle やAustin の言語行為論との関連性にも言及されています.Watson & Heritage のFormulations as
Conversational Object への参照もあり、力と権威による行為解明への批判など、さまざまなEMCAの概念装置や論議について、見取り図を得るのに役立ちます.
セミナーでは、さまざまな知識を相互行為に導入する方法が、通常会話でも制度的トークでも、形式的には異ならないという、本論文の示唆について、議論しました.また、種々の言語行為の成功条件と、普遍的な社会的行動の可能性の条件(あるいは、市民的/文明的社会の一般的成立条件)との概念的類似性も話題になりました.これは、たとえば、古くは社会契約論で議論されていたような問題、約束行為の成立条件、あるいは公共的場面での個人の占有空間の秩序のようなものです.
写真:市・・空間的秩序
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