2009年7月30日木曜日

A. Cicourel, Interviews, Surveys, and the Problem of Ecological Validity (1982)

表記の抄訳をEMCAセミナーのサイトにのせました(要パスワード).

本論文は、明日7月31日のセミナーの教材です.

インタビュー、サーベイにおける暗黙の社会的合意を分析した論文です.固定質問形式のインタビューやサーベイ質問票を用いる調査において、質問と答えがいかに理解されているか、という問題を検討しています.シンポジウムの報告をベースにしているため、それほど体系的な作品ではありませんが、インタビューについての基礎理論的枠組みを定式化していると読むことができるでしょう.下記の著作(1964)とも比較して読むと興味深いとも思います.厳密な理論の価値を強調する点も、かれが初期に影響を受けた、Garfinkel、Schutzと立論の異同を比較してみると、エスノメソドロジーの多様性を知るうえで、有益でしょう.

Aaron V. Cicourel は、エスノメソドロジーの初期の著作『社会学における方法と測定』(1964 邦訳あり)で著名.多くの著作があり、実験心理学、社会学と人類学における量的および質的方法論への関心をバックグラウンドにして、教育、認知心理学、犯罪統計、少年司法の分野で広く活動する社会学者.UCサンディエゴ校名誉教授.

2004年に行われたEmailでのインタビューがWWWにあります.こちらです.

0 件のコメント:

コメントを投稿